プロフィール

「正社員の人生こそが幸せ」だと信じていた

私は両親とも学校の先生という”お堅い”家庭で育ちました。

想像通りTVは教育番組か、父が趣味で観ていた野球しかついておらず、「クレヨンしんちゃんを見たらバカになる」そんな信念を持った親でした。だから、曲がった事なんて”許されない””絶対にダメなこと”そんな風に思い込むようになっていきました。

そのため仕事においても、「公務員」「大手企業」「銀行」の様な、いわゆる世間一般で”安心安定”と言われる場所で働くべきだと思っていたし、そんな場所で働いている自分=勝ち組と思っていました(笑)

でも、「勝ち組」のはずなのに、ちっとも幸せじゃなくって…ずっとずっとマイルドな不幸感を感じていたんです。「幸せなのに幸せじゃない」そんな矛盾した感覚です。

親から教えられた価値観の中で生きていた

親もひとりの人です。ただ、親という1つの役割があるだけ。

でも子供の頃から何でも親の顔色を見ながら生きてきた私にとって、「親が喜ぶこと=やっていいこと」「親が嫌な顔をすること=選択してはいけないもの」そんな風な切り分けを、無意識に自分の中でしてきていたんですよね。

私の親は凄く固定概念が強く

✓こうじゃなきゃダメ!

✓こうあるべき!

✓これこそが幸せ

✓あんなのは価値がない

こんな家族の中でしか分からないようなルールがた~~~っくさん、ありました(笑)

 

そして「正社員として福利厚生が手厚い大手企業で働く」ことが、私が家族の一員として認められる絶対条件だと思っていました。

両親とも国立大学を卒業し公務員、妹も有名私大から某大手企業に就職している中、岡山という田舎で精一杯の見栄が張れる職場を選びました。

「やりたいこと」を探すより「見栄をはれる」仕事を探していたように思います。

 

そんな風にして、なんとか家族の中で落ちこぼれないように体裁だけ取り繕い、「幸せ風の私」を演じてきました。

でも、内心はもう「うんざり」していたんです。

いつまで会社員で働かないといけないの・・・。

どうやったら辞められるの・・・。

もう、会社という場所で「やり甲斐を見つける」ところに視点を置くことはなく、「どうやったら辞められるか」ということばかり、何年も何年も考えていました。

 

周りの人は正社員だからの安心感

仕事

正社員で働いているときって、もちろん周りもほとんどが正社員です。

だから、結局毎日顔を合わして話している人って、私が離れたいと思っている正社員なんですよね…。

 

「私はみんなとは違う!」「いつかここから出てやるんだ!」

そんな風に心密かに思いながらも、家族に嫌われたくない!私だけ落ちこぼれるなんてできないと思い、離れる勇気を出すことが出来ませんでした。

でも、”行きたくない”と思っている場所に何年も通うということは、心と行動が一致していませんよね?

 

だから不満な気持ちが消えることはありませんでした・・・。

「どうして私は社会的地位の為だけに会社に行っているんだろう・・・」

 

そこまで気づいていても、”まだ辞められない”という心のブレーキがありました。

また会社という組織の中にいると、「私以外にも嫌なことを仕事にしている人たちがこんなにいる」という、変な安心感を感じるようになっていたのです(笑)!!

 

正社員じゃないと価値がないと思っていた

親子

子供の頃から親に教えられたことや、周りの人の価値観って絶大です。

「私は周りとは違うんだ」

そんな風に思っていても、受けている影響は計り知れません・・・。

 

非正規で働く”アルバイト”や”派遣”を見ては「なぜあんな働き方を選ぶのか」と非難し続ける父親を横目に、「私も正社員を辞めたらこう思われるに違いない」と思っていました。

だから、無意識に”辞めちゃダメ”という結論になっていたんです。(当時の私はそんな自分に気づいていませんでしたが)

正社員じゃない私→ 価値がなくなる

という思考の流れです(笑)

 

この価値観は、いま正社員の人からは同調してもらえるかもしれませんが、それ以外の方が読まれていたら「なんて偏った価値観を持っているんだ!」と思っていることでしょう。

それほど、無意識に持っている自分自身の価値観って、「本当は会社を辞めたい」「本当は正社員なんて興味がない」そんな自分の本音を押さえつけるだけの、目に見えないパワーがあるので、本当に侮れないということです。

この自分の中の”価値感”って、目に見えないけどみんな持っていて、自分で選んでいる自覚がある方はいいですが、ほとんどの方は私と同じように、親から教えられたことがそのままストンっと自分の中に入っている状態です。(違和感がなければいいのよ?)

枠の外は別世界

正社員に価値を感じていない人からは「辞めればいいじゃん」そんな風に何度も言われていました。でも、その頃の私にとって「正社員じゃない人=価値がない」と思い込んでいたので、「いやいや、そんな無責任なことを言われても!」そんな風に怒りが湧いてきていたように思います。

全然簡単なことじゃないのに、「辞めれば」という言葉が、とても無責任に聞こえたのです。本当は羨ましい気持ちの裏返しだったのかもしれません。

正直なところ「正社員=価値がある」という自分の価値観は、実際に退職するまで消すことができませんでした。でも、会社から離れると今まで関わっていた正社員の人たちとも縁遠くなっていきます。

離れて時間が経ってはじめて、「なぜあんな正社員という枠に捕らわれていたのか」と、自分の視野の狭さにゾッとしました。

正社員の外の世界は、私が期待していたとおり

✓ノンストレス

✓嫌な人間関係はなし

✓目覚ましなんていらない

✓毎日やりたいことだけ

✓感謝の循環が感じられる

✓心のゆとりがある

そんな世界にシフトしました(笑)

 

一番の喜びは”心と行動が一致している”感覚があるため、もやもやが消えたことです。そして、すべての時間が私の時間になったこと!

時間って縛られるものじゃなかったんだ♡そんな縛られない幸せをいま、かみしめて過ごしています。

 

「思い込みの壁」を飛び越えた世界は、別世界!

 

 

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